UP:2020-01-22
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「まあ、そういうことなら、また来るだろうし。待って捕獲すればそっちは問題解決かな」 「左様ですね」 オルゴールを狙っている、という輩への対処はそれでいいだろう、と、自律人形は店主とうなずき合う。この『王国』でならそうそ […] |
UP:2020-01-22
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「まあ、そういうことなら、また来るだろうし。待って捕獲すればそっちは問題解決かな」 「左様ですね」 オルゴールを狙っている、という輩への対処はそれでいいだろう、と、自律人形は店主とうなずき合う。この『王国』でならそうそ […] |
UP:2020-01-22
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「……で、ええと。この小さいお客さんは、結局オルゴールの『幽霊』ってことでいいのかな、閟誕」 「左様ですね」 「ええ……まあ、そうね。正確ではないのだけれど、このオルゴールにとりついたもの、そんな認識でもいいわ。許しまし […] |
UP:2019-05-03
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少女は、遠い国から来た。特区から特区へと流れ、境界を渡って。 「あの」 決して声を張り上げたわけではく、けれど、場を支配し耳を傾けさせるだけの強さで、鈴の音が響くように声が通る。 状況を理解していない絡繰屋と、それ […] |
UP:2019-01-20
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「――という出来事が、昨晩に保管庫で起きまして」 「はあ」 報告には、間の抜けた相づちが返ってきた。 工房横の部屋に棚を乱立させて作ってある、引き取った品々の仮置き場。修繕が終わっていない絡繰をまとめて管理しているそ […] |
UP:2018-11-28
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始まりは、多分その一言だったのだろう。 「怪しいな」 ――奇跡屋さんたちの、ちょっとした日常のおはなし。 |
UP:2018-08-18
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「ふわふわしたやつ、とは……」 「ふわふわはほら、ふわふわだよ。軽くて、撃っても手ごたえがなさそうな感じの」 「はァ」 なんでこの店主、基準が、ほとんどにおいて発砲した時のあれこれなのか。 軽く上げた両手で、ゴムボー […] |