鳥の影がいっせいに羽ばたき陽を陰らせた。重なり奏でられた羽音は葉音にも雨音にも似ている。まばたきも覚束ない眠り目に、その影たちのくれた遮光幕はたいへん有り難い。
午睡への強い誘惑、ようやっと手にした二度目の書への執着。ふらふら両の欲求に翻弄され…気付けば眠りに落ちていた。
夜の足音がささやかな気配で近づいてくる。わずかに冷えてきた風、落ちる影、かげる光。
その中にも王国の断章たちは素知らぬ顔で紛れ込んできた。のびる影はふと踊り、文字を綴る。書から漏れた記述はすぐに姿を消すので、捉えるのは一苦労だ。果てのない、追いつ追われつの彷徨は甘く、苦い。
午睡への強い誘惑、ようやっと手にした二度目の書への執着。ふらふら両の欲求に翻弄され…気付けば眠りに落ちていた。
夜の足音がささやかな気配で近づいてくる。わずかに冷えてきた風、落ちる影、かげる光。
その中にも王国の断章たちは素知らぬ顔で紛れ込んできた。のびる影はふと踊り、文字を綴る。書から漏れた記述はすぐに姿を消すので、捉えるのは一苦労だ。果てのない、追いつ追われつの彷徨は甘く、苦い。