閉じた本を書架に戻す。落丁は多かったが、大筋は追いやすい一冊だった。久方ぶりの充足感。
息をひとつ、思わず酷使した目を閉じてしまえば、あとはいつもの気紛れだ。……ああ、これはまた、意地の悪い。
予感に従って開いた視界に差し込むのは、疲れの溜まった目に眩しい木漏れ日。その影に、ちらちらと文字が踊っては消えていた。
……ライブリ、ライブリ。呼ばれ使われ組み込まれ、世界の総てに通ずる書架よ。己のみでは何も紡げず、呼ばれ使われ組み込まれ、ようやく十全となる関数群よ。ライブリ、汝は──世界の語り部なるや?
……時折、そんな歌声が、ここには流れる。
書架、関数群、世界……。読み解くべき書はまだ多い。
息をひとつ、思わず酷使した目を閉じてしまえば、あとはいつもの気紛れだ。……ああ、これはまた、意地の悪い。
予感に従って開いた視界に差し込むのは、疲れの溜まった目に眩しい木漏れ日。その影に、ちらちらと文字が踊っては消えていた。
……ライブリ、ライブリ。呼ばれ使われ組み込まれ、世界の総てに通ずる書架よ。己のみでは何も紡げず、呼ばれ使われ組み込まれ、ようやく十全となる関数群よ。ライブリ、汝は──世界の語り部なるや?
……時折、そんな歌声が、ここには流れる。
書架、関数群、世界……。読み解くべき書はまだ多い。