ふらふらと、芝生に線を引くように伸びる小径を歩く。
いつ、何の拍子に、何を見失うか、まったく予測不能なここで手にした書物は、夜を徹しようが、目が霞もうが、とにかく読み切らねばならなかった。眠い。睡魔を退けようと散策を続けると、横手に広がった木陰から覗く四阿の角が目についた。
戻って入ってきた扉を開けると、廊下だった空間は夜のテラスへ置き換わっていた。
無人のテーブルにカンテラが一つ取り残されて、離れて置いてある書物をゆらゆら照らしている。その装丁はさっき届かず諦めた本によく似ていた。そっと触れる。
天鵞絨の表にタイトルはなかった。まあそれも、ここではよくあることだった。
いつ、何の拍子に、何を見失うか、まったく予測不能なここで手にした書物は、夜を徹しようが、目が霞もうが、とにかく読み切らねばならなかった。眠い。睡魔を退けようと散策を続けると、横手に広がった木陰から覗く四阿の角が目についた。
戻って入ってきた扉を開けると、廊下だった空間は夜のテラスへ置き換わっていた。
無人のテーブルにカンテラが一つ取り残されて、離れて置いてある書物をゆらゆら照らしている。その装丁はさっき届かず諦めた本によく似ていた。そっと触れる。
天鵞絨の表にタイトルはなかった。まあそれも、ここではよくあることだった。