ふらふらと、見知らぬ小花の散る小道をゆく。おぼつかない足取りは眠気のせいだ。手に取ったのは表紙のかすれた古い書で、しかし中身は今まででいっとうまとまりのある断章だった。手から離れる前に読み切らねばと、夜を数えることも忘れて没頭したのだ。……睡魔に負けたあと、この記憶がかすれていなければいいのだが。
うつらうつら、夢を見た。誰かの指先が踊っている。綴られゆく記述はよく見えない。
手が止まり、最後の点がひとつ置かれると、真新しい紙が舞い上がる。
ああこれは書架の始まり、迷宮の回想だ……あの手は指は、果たして何を語り紡いだのだろうか。とりとめない思いは紙吹雪に呑まれて溶けた。
うつらうつら、夢を見た。誰かの指先が踊っている。綴られゆく記述はよく見えない。
手が止まり、最後の点がひとつ置かれると、真新しい紙が舞い上がる。
ああこれは書架の始まり、迷宮の回想だ……あの手は指は、果たして何を語り紡いだのだろうか。とりとめない思いは紙吹雪に呑まれて溶けた。