cocas界で(たぶん)最古の世界。系統的には洋風ハイファンタジー。
主な話の舞台は、28代皇帝スティブナイトの統べる大陸、エレボス。
概要†
青、赤、白、の3つの月が存在する世界。なのでとりあえず三月界、もしくは三月と呼ぶ。
ただし世界内での正式な呼称は存在せず、単に「世界」「この世界」というような感じで呼びあらわされている。
青の月(蒼氷月)と赤の月(緋炎月)は決まった周期で満ち欠けを繰り返し、白金の月は不定期に現れ満ちては欠ける。
地理†
複数の大陸と島々、魔力を帯びた海で構成される。いくつかの大地が「大陸」と呼ばれているけど、実際そんなに広くはない模様。
造船技術がそんなに発達してない事、魔力の関係で魔法的なあれこれがあって海上が長期滞在に向かない事、あと野生の巨大生物にもぐもぐされたりとか……まぁ色々あって、海を越えることは困難なため、大陸間の交流は大陸首脳レベルでちょろっとあったりなかったりする程度。
大陸†
- エレボス:メインの地域。
- エリダヌス
- 玻苑:うっかり皇帝さんが謀殺されて揉めている。
- クロサイト
- マラカイト
- エウリュビア
- リア=ファル:皇室とドンパチして、最近、統治機構が変わった。
- ファーブニル
統治機構†
基本的に、どこの大陸にも『皇帝』と『国王』がいる。皇帝は大陸全体の統治、国王は各国の統治、という分担。
魔法的なシステムで統治者は不老になっている事が多い。また、皇帝直属の『皇官』を置いている大陸もある。
言語†
厳密にいうと2種類、ただし一般的に認知され使用されるのは1つだけ。
慣用句とかの違いで民族・種族に差があったりはするものの、基本的には同じ言語を使ってる。
で、メジャーなのはひとつしかないから「英語」とか「日本語」とかに相当する“言語の名称”はない。
メジャーなほう†
文字は表意と表音が1種類ずつあると思われる。表意文字は漢字、表音文字はアルファベットに近いイメージ。
無理矢理書くなら「昨日wa雨desita」とか「昨日was雨」とか、なんか多分そんな感じ。
最悪、表音文字だけでも文章は書けるから、教育水準が低い階層は表意文字の読み書きを知らない場合が多い。故に名前も表音文字だけでつけられ、カタカナ名になりがち。
方言は基本的にない。社会階層によっての差はある。
大概は「お行儀の悪い」言葉が下層で「お上品」な言葉が上層の得意技。
マイナーな方†
マイナーすぎて存在すら知らない奴が多数の言語の方は、大抵「古語」もしくは「魔術語」と呼ばれる。
今は知っている者の方が少ないという古代の遺物で、完全な情報ってのは失われちゃってる言語。
メジャー言語と全くの別モノって訳ではないんだけど、メジャー言語と古語では意思疎通が不可能であろうと思われます。
「魔術語」という別名が示す通り法術に深く関わる言語で、“限りなく言霊に近い言葉”あるいは“極めて魔術に近い音”とされる。
古語は“単語イコール言霊、文章イコール呪文”と言っていいくらい、言語そのものが力を持つ、らしい。
時間関係†
万国共通、太陰暦(というか月が基準)で運用中。月齢1がスタート、満月で折り返し、新月でエンド。
(注:通常の陰暦は月齢0が1日目らしいので、微妙に違う)
3つの月が存在するが、時間(暦)の基準になるのは決まった周期で満ち欠けを繰りす「青の月(蒼氷月)」と「赤の月(緋炎月)」で、残りの「白金の月」は不定期に現れ満ちては欠けるため無視します。
時間の単位†
基本は同じで「年」「月」「日」「時」(もしくは「刻」)と呼ぶ。
1ヶ月は緋炎月の満ち欠けを基準として、上弦まで(夜の月齢が1~7)、望まで(同じく8~14)、下弦まで(15~21)、新月まで(22~28)、の4週で区切られる。
1年は青氷月が満ち始めてから新月になるまでの1周期に対応。18月、日数でいうと504日です。
1日に関しては地方とか種族によって数え方がまちまち。
公用とされていて通用する地域が多いのは16時間(1月の週にならい、4週を4分割という思考)で、その次に多いのが28時間(1月の日数にならう)です。
暦と季節†
共通に使われる暦は、単純に数値加算してく式の「数え名」って奴。1月1日で始まり18月28日で終わる。
「過ぎ名」と呼ばれる数え方は、年を基準にして月の位置づけを表す呼び方で、妖霊が主に使用。
で、妖魔が使うのは「季称席」で、旧暦月名(睦月、如月、等)に近い、月ごとにイメージを振った名付け。
日付感覚アバウトな連中が使うのは「節呼」で、大雑把な季節感で適当に月を割り振ってある。
それぞれの数えの対応は以下の通りです。
数え名 | 過ぎ名 | 季称席 | 節呼 | 季節 | 豆知識 |
1月 | 年改め | 色の座 | 灰の季節 | 冬 | 初雪がこの辺でくる事が多い。 |
2月 | 年臥せ | 月の座 | 白の季節 | ||
3月 | 年占い | 雪の座 | |||
4月 | 年馴れ | 氷の座 | |||
5月 | 年移ろい | 水の座 | 水の季節 | 春 | 雪解けの時期。気候が不安定になることから変現期とも言われる。 |
6月 | 年起き | 生芽の座 | |||
7月 | 年揺れ | 草の座 | 緑の季節 | 芽吹きの頃 | |
8月 | 年知り | 花の座 | |||
9月 | 年始め | 雨の座 | 雨期。梅雨より強めの雨が、ぱらぱら降ったり止んだりを続ける感じ。 | ||
10月 | 年覚め | 光の座 | 夏 | ||
11月 | 年動き | 陽の座 | |||
12月 | 年唄い | 空の座 | 乾期。この前後は雨が滅多に降らないので、備えを怠ってひからびるアレな例が多数。 | ||
13月 | 年定め | 土の座 | 砂の季節 | ||
14月 | 年留まり | 風の座 | 秋 | 嵐の月。気候が不安定になることから乱変期とも言われる。乾期が長いと、ここで砂嵐とか黄砂がえらいことになる。 | |
15月 | 年流れ | 樹の座 | 赤の季節 | ||
16月 | 年結び | 実の座 | 多くの植物はここらへんで紅葉が始まります。 | ||
17月 | 年調べ | 朽葉の座 | |||
18月 | 年誘い | 霧の座 | 灰の季節 | 冬の始まり。落葉樹はあらかた裸になる頃。 |
生物・種族†
言語を使用する、いわゆる「知的生命体」としては以下の種族がメジャー。
食料の好み(肉食草食、薄味濃味)や各種制度(婚姻、刑罰)などは種族によって大きな差がある。性格の違いは「種族性」と呼ばれることが多い。
また、属する種族は個体名からある程度の判別が付く場合もある。
言語を使用しない、いわゆる「動植物」は概ね以下のような区分けで認識されている。
- 植物
- 動物
- 魔獣
「魔獣」が「魔物」「モンスター」等の括りに該当する連中で、共通点は法術耐性を持つこと。
ただ一般的には“法術耐性を持ち、かつ高い攻撃性と戦闘能力を有する獣”だけを限定して「魔獣」と呼んでいる場合が多い。
また「魔物」というと、魔獣ではなく“標準規格から(上方へ)完全に逸脱したもの”を指している例が少なくないため、魔獣の別名というより“化け物クラスの能力者”の名称として広く知られている。
民族†
基本的には種族と同義。
ただし妖魔はテリトリー単位で部族に分かれ、それぞれ少し風習が違う。
群れの集合体であるこれを「連」と呼び、どこぞこの国のなんとか水流の連、とかって単位で構成される事が多いです。クランのイメージに近い?
種族に関係ない例外として、各種族から自然に逸脱した連中が集合した「夜渡」という民族が存在します。
信仰†
種族や民族によってまちまち。共通しているのは祖霊信仰で、みんなご先祖様はわりと大切にしていて、慰霊祭とか感謝祭とかのお祭りで日ごろの加護を祈ったりしている。
ほか、多くの信仰を集めているのは天義教(天界信仰)で、人間に多いのが神族信仰、たまにいるのが魔族信仰(いわゆる邪教あつかい)とか?
名前、姓名†
呼ばれ方で多いのは“個人名+敬称”で、姓を持っている相手に対しては“姓+敬称”が基本。
姓は家名であったり氏族名であったり、あるいは部族名や集落名であったり、種族によって意味合いが違う。
- 人間は家名が基本で、大抵は血統を重視しないため姓なし。貴族的階級に姓持ちが多い。
- 妖魔は原則として姓を持たない。
- 鬼は所属する地域(居住する集落)を姓として名乗る。
- 龍は婚姻時のみ姓を命名して配偶者と共有。(子には継承しない)
- 妖霊は生誕時に家名を持ち、婚姻時に共有姓を追加、子には共有姓を家名として継承させる。
「個人名・家名」から「個人名・家名・共有姓」になり、子は「個人名・共有姓」として「家名=共有姓」の扱い。 - 精霊は「真名」として名前を生まれ持つ。稀に婚姻するが、その場合も姓に相当する名はつけない。
- 魔晶は各自が必要に応じて名を考えるので、気分で変える奴も多々。姓は使わない場合が殆ど。
食事†
人間は当然調理したもので、基本的には雑食。ベジタリアンとかもいますが、んな選り好みしてても生きてけるような階層の輩は少数です。
龍、鬼、朱の果実、陰陽両種の妖霊、各種混血なんかもほぼ人間同様。
妖魔は基本的に生。調理するのが面倒だとか、調味料が手に入りにくいとかの理由であって、生しか食えないという事ではない。概ね雑食ですが、肉を好む連中が多く、刺身なんかは水妖の大好物。
また、血に酔う性質があるんで、人間社会とか、他種族の中で暮らしている者は、血抜きしてきちんと調理されたものを食べて生活しています。
魔晶の場合、食物を分解吸収して生きている訳ではないので不要。
魔力の急減があった時(大規模法術の行使、負傷)などに、一気に多量の魔力を取り込む作業を「食事」と呼んでいるが、食物を経口摂取する(世間一般で言うところの)「食事」とは全く別物。
他種族の真似で“普通の食事”をする事もあるが、大抵の魔晶は味の優劣と感情とが連動していないので、風味絶佳のフルコースだろうと感動に打ち震えたりはしない。
主として生産されているのはイモ系とマメ系で、これと雑穀、野草、家畜あたりを取り入れた食事がだいたいの基本的なメニュー。
米、麦(小麦粉)みたいなものは、ある程度の規模とノウハウを持っている、大き目の豪農や領主が穀倉地帯で生産して輸出している場合が多いです。
主食的なのは、ベーグルっぽい硬めでもちっとしたパンとか、薄くのばして焼いた……ナン?ピタ?みたいなやつとか、イモ餅やらニョッキやら、各種材料でのお粥とか。
通貨†
大陸ごとに統一されているが、国や地方によっては地域通貨の使用も認めている場合がある。
エレボス大陸の場合、銀貨と金貨が基本単位で、銀20に対し金1が同額。
通常使用される貨幣は銀平貨(1倍)、銀五倍貨、金平貨、金五倍貨、金二十倍貨、の5硬貨。
その他に高額取引用の紙幣として百紙貨(金100相当)と五百紙貨(金500相当)、所定施設で発行可能な自由額紙貨(金の任意倍)、の3紙幣が存在する。
だいたいのレートは銀1で20円(金1で400円)くらいのイメージです。
その辺の店で使えるのは硬貨だけ、高級店だと定額紙貨も使用可能、自由額紙貨は定額通貨に戻さない限り使用できない。
キャラクター†
三月界/キャラクターへ。くっっっそ多いから頑張って俺。