gottaNi ver 1.1


八つの国と一つの禁域からなる世界。
めんどくさ(略)で「似非古代」と呼んでいましたが、アレなので「幽明境を異にする」から、神や妖異サイドのこちらを「幽界」と呼称する。「明界」である「似非現代」と対。

概要

似非現代と対を成す世界で、もともとは極めて近しい、ほんの少しのズレだけで隣接している関係だった。両界の間に対立・排他的な意識が生じて繋がりが不安定になったため、世界を渡るための“路”を封鎖、こちらは人間の存在を排除する形になっている。
桃太郎さんとか一寸法師とかの世界みたいな感じの、和風ファンタジー基調な話が多いです。

各国ごとにほぼ独立した世界として機能しています。それぞれの地には神がいるほか、国に所属しない、いくつかの種族や組織が独自の生活を築いている。

各お話ごとの細かい仕様はそれぞれの項目にて。

地理

中心に禁域、そこを囲むように八国があり、各国の間は森林地帯や山岳地帯で自然と区切られている。
国名として、神の名に併置して魔の名があるのは、この世界を外から見た場合、幽世、魔の領域としての性質がぶっちぎりなせい。座標が変われば神は魔に反転するものなので。
また、榊の国に隣接して「赤砂領国」と呼ばれる地域が存在する。これは「赤土の民」という種族が住まう場所で、他の種族と隔たった暮らしをしている事から、一種の自治区域という扱い。

榊の国 Valefor(ヴァレフォール)

月神が住まう国であり、榊を信仰する。

良くも悪くも自由なお国柄で、種族、民族、信仰、文化、もろもろが流れて混ざって闇鍋化する。
しがらみが少なくていい、と言うやつもいるし、混沌としすぎていてついていけない、と言うやつもいます。どちらの感覚も「それはそれ」で、ここには清濁併せ呑むカオスがある……。

いちおう、赤砂領国も榊の国の一部。

剣の国 Gaap(ガープ) 

戦神が住まう国であり、剣を信仰する。

良くも悪くも武骨なお国柄。筋肉はすべてを解決する。肉体は努力を裏切らないのである。剣の国では、大抵のものは殴れば何とかなるのだ……。

茨の国 Uvall(ウヴァル) 

地神の住まう国であり、茨を信仰する。

良くも悪くも、団結力がある。絡まれると割とめんどくさい。大体みんな質素倹約、清貧を貫けば、いつかいいことがあると思っている。

鏡の国 Crocell(クロセル) 

太陽神の住まう国であり、鏡を信仰する。

良くも悪くも、よく手の平返しをキメてくる。きちんとした態度で接しておけば、誠実な対応をしてくれますが、舐めてかかったら次の瞬間には殴られかねない感じの……「すべては貴様の態度にかかっている」っていうノリ。

錫の国 Naberius(ナベリウス) 

天神が住まう国であり、錫を信仰する。

良くも悪くも、序列がかっちりと定められているお国柄。安定していて、変化には乏しく、管理が行き届いていて、立場をわきまえないと怒られる。そんなところです。

蓮の国 Prester(プレスター) 

水神が住まう国であり、蓮を信仰する。

良くも悪くも……怒らせなければ、どうということはない。まあまあ落ち着いて、とか言いながら、一線を越えるとブチ切れてすべてを更地にする、だいたいそういう水っぽいお国柄。

像の国 Bathin(バシン) 

技芸神の住まう国であり、像を信仰する。

良くも悪くも、ノリがよく、お祭り好き、榊の国とはまた違った方向で、ここもまた自由なお国柄である。
芸術方面のレベルは随一。工芸、芸能、なんでもありです。

樫の国 Vassago(ヴァッサゴ) 

農耕神の住まう国であり、樫を信仰する。

なんかこう、全体的にもったりしているお国柄。ごはんおいしい。みどりもたくさん。

禁域 Vine Leraie(ヴィネ・レライエ)

冥界神が住まう、禁域とされる樹海。

よく来たな、死ね。

言語

おおむねニホンゴっぽい異界語です。
ざっくりと、日本語話者が迷いこめば日本語に聞こえ、英語話者が迷いこめば英語に聞こえる、という不思議世界仕様。
文字も不思議仕様で、なんとなくの意味は見るとわかるんだけど、カタチとしては謎の文様というか、崩されまくって原型のなくなった母語の文字、に見える。

時間関係

大体において12刻式ニッポン仕様です。

生物・種族

基本的には人間と祭神の世界。

黄土の民

ほぼ人間、最大の数と分布をほこる主要な種族。八国に定住し、それぞれの祭神を信仰して、祭神の庇護を利用した生活をしている。

赤土の民

赤砂領国の住民。どちらかというと民族に近く、領国に住むもの、イコール赤土の民。
各種族との混血が多いので、種族としては「混血」と見なされることが多い。

縛魔夜想の奴らも、種族としては赤土の流れを組んでいます。

八国から外れた森林や山岳に住む種族。鬼の中でさらに種が分かれており、独自の社会を構成する。
また下に記する『神』との関係では「地の神」「地祇」と呼ばれることが多い。

詳しい話は荒神夜話でお願いします。

いわゆる神様のイメージに近い、ヒトとは異なる次元からヒトに干渉し、広範囲に強力な神威をふるう存在。地上に住まう「神」である「鬼」との対比で「天神」と呼ばれることもある。

詳しくは→数多神語にて。


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Last-modified: 2019-11-05 (火) 20:59:00