世が世で気力があればツクールしていたような感じのファンタジー
こんせぷと†
手段は問わない、生き残れ。
基本的に「情報収集→恐喝→資金調達→買収→情報収集→……」
の駄目ループで進行する。
最終的に国の乗っ取りに成功することで生存が確定します。がんばれ!
大体の経緯†
はじめに†
主犯は、とある地方の若き領主です。
先代領主の一人息子、という事になっていますが、実際は養子。
実の父親は王家を追われ、魔王の統べる大陸(凍土区域)で消息を絶った、
現在の王の弟。母親はその遠縁にあたる宮廷付き占い師だとか。
主犯の父たる弟殿下ってのが、
腐敗しきった王家にあって比較的マトモだったが故に放逐されたって人物。
主犯の養父である先代領主は
弟殿下と親しかった(ご子息を託されちゃうくらいの親しさです)ので、
それはもう上層部からある事ない事いろいろな疑いを持たれたり
冷遇されたりしていたわけですね。
当然、表向きは先代の実子となっている、 現在の領主さんも散々な待遇で鬱憤が溜まっています。
そんな日々を送りつつ、しかし忍耐の一心で 目ェつけられないよう目立たないよう 領主稼業にいそしんでいた主犯氏へ、 天の指令が下りまして……というところから話は始まる。
こういう話だ†
前々から、王家の腐敗専横駄目っぷりに 青色吐息だった人々が、唯一マトモな王になれそう、 として期待していたのが王弟殿下。 しかし彼は凍土区域で消息を絶ち、 他力本願に秩序回復を求めていた連中の望みは 潰えたかと思われた。殿下を地方統治へ放逐しても 戦々恐々としていた王族各位も安心していたわけです、が。
この度、もう他力本願じゃやってらんねぇ、と
一部の輩がブチ切れまして、
噂にはあったが事実関係は謎、王様怖さで沈黙を守る、
という状態だった
「王弟殿下のご落胤がいる」という話を本気で利用しよう、
と動き出したのでさぁ大変。
王家としては、火種確実な「王弟の忘れ形見」なんて、
いるとしたら即・抹殺モノです。
一方の造反側は「現在の王には男児がいない、
ならば王弟殿下にご子息がいた場合、そのお方が正当なる次代の王だ」
という事で、新たなる希望の星に触発された
ク ー デ タ ー なんかも期待★しつつ、
とりあえずは現在の王が死ぬまで希望の星を守りつつ待機の構え。
まぁ、現実には遺児が見つかった瞬間に、 各地で自然発生的な反乱が勃発するのは確実なので、 王家は災厄の元を抹殺すべく動くしかないだろうし、 となれば反乱軍も正面から王家の不正を糾弾するわけで、 内乱になるのはほぼ確定なんですが。
ここで、実はそんな噂は単なる流言飛語で……となれば
話は済むのですが、いかんせん、話には根も葉もあったうえ
実まで結んでいたもので。
いい迷惑なのは実であるところの地方領主さんです。
そして話は動き出す†
出自を隠し、散々な待遇にも耐え、出張費まで自腹切らされ、
城の補修もままならないような財政で日々を過ごし、
とにかく王家に見つからないようにと生きてきたのに、
全く関係ないところから出火され、
運が良くても反体制側に捕獲され保護という名の軟禁、
悪ければ体制側にとっ捕まって秘密裏に墓穴行きという
★デンジャラス★な展開に。
ここの世界の王族は、血の濃さに比例した鮮明さで
王家の紋章が出る、という特異体質があるため、
服剥かれたら言い逃れの仕様がないしね。
因みに主犯は右手首の裏側、という
非常に分かりやすい位置に持ってます。
日陰の道を歩んできたが、
しかしモヤシっ子ではなかったご領主様、
ここで黙っていれば追い回されて
人生ブラックアウトは確実、と
舌打ちしつつ悟るにいたり、決意しました。
殺 ら れ る 前 に ――殺れ。
かくしてここに、物語の幕開けが訪れたわけです。