UP:2018-08-06
|
店舗のバックヤードに設置してあるボタンに反応して、呼び出しを示すランプがぴこぴこと点滅する。 工房でそれを受け取って、絡繰屋は昼寝を諦めた。 「あー、見えてる見えてる。うん、だから連打しないで閟誕。壊れる壊れる」 […] |
UP:2018-08-06
|
店舗のバックヤードに設置してあるボタンに反応して、呼び出しを示すランプがぴこぴこと点滅する。 工房でそれを受け取って、絡繰屋は昼寝を諦めた。 「あー、見えてる見えてる。うん、だから連打しないで閟誕。壊れる壊れる」 […] |
UP:2018-08-06
|
「――いらっしゃいませ」 迷いながらそっと来店したところ、いきなり即死級の先制攻撃で思わず撤退。……そんな出だしから、30分近い葛藤の末に意を決し、男がもう一度その店に踏み込むと、今度は滑らかな声に出迎えられる。 等 […] |
UP:2018-08-04
|
その店は、寂れた元繁華街の、大通りから外れた路地の、さらにその奥のガレージにあった。 不格好な機械の部品や、何かの工具、オブジェのような工作機械……そんなものが雑多に詰め込まれた空間の隣に、シンプルなドアと、そこだけ […] |
UP:2018-08-04
|
絡繰屋(からくりや)の朝は早い。 日が昇る前から起き出して、身近なところでは国内特区、遠ければ遥か国外の紛争地帯、時差も何のそのでネットを巡回し、隙あらば流出したあれやそれを格安で買い漁り、ときどき真面目に技術資料を […] |