行き着く先など、知れている
***
わたしはただ、壊れていた。
痛いことも、怖いことも、ぜんぶぜんぶ、壊れてしまえば平気になったから。
壊すことは、いいことだ。
壊すことは、たのしい。
壊れることも、たのしいこと。
だって、それがわたしだから。
わたしに求められたものだったから。
「あーあ」
……と、ここのところ落ち着いてしまった情勢に、つまらない、とひとつぼやく。
出撃もなく、わたしを壊してくれるものもない、ここは本当に退屈な場所だ。
――どうせなら、誰かがわたしを壊してくれたらいい。
とうに壊れきってしまったわたしを、いまさら壊そうというひとも、もういなくなってしまったけれど。
泣き叫んだ。慈悲を乞うた。ゆるしてと何度も懇願した。
世界はそれを、笑うばかりで。
声も嗄れ涙も枯れ浅く息をするばかりのわたしに、いいこだねと微笑んだ。
それでいいのだと、教え込んだ。
だから、ねえ、これはとてもいいことなんでしょう?
千夜の果てに、わたしは笑う。
ぜんぶぜんぶ、壊してあげるね。