深い深いどこかへ埋めて塗りつぶしたもの。それでも、それはまだそこにある。
***
夢は見ない。祈りはしない。『どうして』も『もしも』も、もう言わない。
ずっとずっと、遠い奥からふたつ声がしている。
動けない。
――止まるな。
終わりたい。
――許さない。
繰り返して、塗り潰して、いつか音はぜんぶ消えて。
繰り返して、塗り潰して、いつか音はすべて消えた。
わからなくなってしまった泣き方も忘れてしまえばいい。
笑い方だけ分かるなら、生きていけるから。
だから、これでいい。
それが『あなた』のさいごの選択なら。
『私』は、貴方の正しさとして息をする。
――ねえ。……だからどうか、僕をゆるして。