gottaNi ver 1.1


 緩やかな呼吸が木漏れ日に溶ける。見つけた同胞は幸せそうに、木陰でゆるりと微睡んでいた。
 身じろいだ拍子に水の色をした髪が一房するりと滑り、閉じた瞼に落ち掛かる。邪魔だろうと、手を伸ばしてそれを除けてやると、気配に反応して薄く目が開いた。
「起こしたか」
「……ん……」
 揃いの金の瞳がいちどまたたいて、それからまたとろりと閉ざされた。
なんとはなしに、指先でその目元をそっと撫でれば、甘えるように手へと額を寄せられる。
 思わず笑んで、ゆるく髪を梳いてやれば、応えるように微笑みが浮かぶ。

 ――それは何ということもない、いつもと変わらぬ遠く穏やかな日の一幕で。


UP:2022-05-29
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