*基本情報 [#g779a042] 貴夜(きや)~ 縛魔の呪術的な守りの要、月宮を務める人物。 日宮の実弟。幼少から能力を高く評価されており、月宮の役目に就いた。~ 人前に出てくることは極めて稀で、顔を合わせるのは数人の傍仕えと日宮くらい。 *人物像 [#l5e77b67] 性格は極めて尖っており、冷笑的、基本的に不機嫌そう、厭世的、他人との関わりを積極的に拒絶する、高圧的、などなど取っつきにくい要素をこれでもかと持っている。~ 自身に科せられた役割には「是非も何も、そう生まれたからには果たすだけ」と投げやりな肯定を見せ、実際に優れた手腕をふるっているものの、縛魔の仕事は一族が全体で背負うべきとし、「宮」や「禍鎮め」に極端な負担を求めている現状には否定的。~ そのため多くの一族に対して良い感情を持っていない。 逆に、負担を一手に引き受けさせられてきた禍鎮めには少々甘く、睡月が企図し、禍鎮めたちが縋った、いくつかの「反逆」を黙認してきた。~ 月宮としての傷を負っていた自分に手を伸ばし、たびたび助力した禍鎮めである睡月には、恩義や思慕、憧憬、あるいは超えるべき目標としての敵愾心など、やや特殊な感情を抱いている。ちなみに睡月のほうは、安定の禍鎮めマイナス補正により感情面はクソ鈍感ゆえ、貴夜が自分にこだわっていることをイマイチ分かっていない。 *物語 [#d0e420f7] もともと「宮」として期待が高かったため、早々に「宮に任せればいい」といった雰囲気を察していて、クソだなこいつら、とか思っていた。兄が日宮、自分が月宮、と決まってから周囲のクソ具合を再確認する日々。~ 禍鎮めである睡月と関わったことで、禍鎮めへの負担に対してもやっぱクソだわと認識を強化。最終的に、そうだ、もう制度をブチ壊して負担を再分配してやろう、と決意するにいたり、本当に制度をブチ壊す。 自分と兄が一日の差で産まれたことにも疑念を抱き、意図的に出産を引き延ばして日をまたがせ、双子を禍鎮めの『贄』から除外する手口が存在したことを突き止めた。~ これを逆に利用し、自分の子が双子である可能性が高い、と判明した際、兄の子が産まれる直前に自分の子を出産させて、意図的に「禍鎮めを作る」という暴挙を決行。「これでもまだ、禍鎮めがいなければならないと抜かせるか?」と追い込んで、日宮から制度廃止の確約をもぎ取る。