gottaNi ver 1.1



*基本情報 [#j79faa21]
弥涼暮月(いすずくれつき)~

略称は弥涼。~
先の綜鬼皇である限月の子。限月が鬼狩りとの闘争で死した後、落ち延びて単身で抗戦を続けている。~

鈍い光沢の金髪、淡い緑青色の瞳。


*種別 [#maa827eb]
貴鬼/離鬼

鬼族の最上位種、貴鬼である鬼。ごくまれに生まれる、貴鬼同士の子(狂い咲き)であり、皇鬼に数えられてもよい実力を秘める。~
鬼狩りに巻き込まれ、潜伏と転戦を繰り返しているため、鬼の社会には属しておらず、離鬼。

雷鬼。また、雷撃のほか、他者からの干渉を弾く領域支配の能力を持つ。~
どちらもまだ制御は未熟で、あまり派手なことはできません。

*人物像 [#ue296fb8]
鬼としての矜持は高く、容易に屈することをよしとしない強気な性情。自身にも矜持に相応しい能力を求めており、追いつかない成長に苛立っている面もある。~
直情的ではあるが、自制とのバランスは良く、感情のまま暴走するようなことは稀。ある程度までなら己を曲げることもできる。~

鬼狩りに追われる生活が続いていたため、一般的な貴鬼よりも警戒心が強い。他人を近くに置くことを嫌っており、単独行動を好む傾向が強い。~
他者と親密な関係を築いた経験も少ないので、知り合った相手との距離感がうまく掴めずに困惑することも多々。~

幼さに反して冷めた言動も多く、おおむね「私はお前のために生きている訳ではない。勘違いするな、指図するな、お前の言葉に従う義理も義務もない」という感じの、攻撃的な個人主義の立場をとる。~
ただし、本心から全く他人を必要としていないのか、というとそうでもなく、自覚は薄いが、誰かが手を伸ばしてくれることを願っている節もある。他人の手を取ることで、相手に依存してしまったり、相手との関係性に振り回されて傷ついたり、という結果になることを恐れて躊躇している、という辺りが真相。


*物語 [#xb9bd37f]
貴鬼の中でも上位の実力を持つ父母を持ち、生来の素質には恵まれているが、まだ幼体で能力を使いこなすことはできていない。また貴鬼として受けるはずだった各種の教育も途中だったため、独立して生きる鬼としては未熟さが目立つ。

鬼狩りとの対立を深めるうちに、そもそも狩りが始まった契機は何だったのか、という事を疑問に感じ、答を求めて行動を開始。自己の単なる生存闘争から、鬼と他種族との関係性や歴史、権力闘争、などの種族問題へと話がシフトし、最終的に赤砂領国・黒土の民・珠羅の神、などをも巻き込んで狩りを終結させた。

配下として果の月を得てからは対人関係の構築にも慣れはじめ、鬼狩りとの抗戦を続ける中で信頼を置く相手も増えてゆく。後には旗頭として抗戦の矢面に立つことになり、多くの鬼から支持される存在となった結果、幼いながら綜鬼皇の座に据えられることになる。~


*そのほかのあれこれ [#t91a4b59]
*果の月とのめんどくさい関係 [#t91a4b59]
詳しい出自を教えられる前に孤立してしまったので、配下となった果の月から事情を聞くまで、自分自身の血統や鬼族での立場などについては知らなかった。~
当初は果の月のことも信用しておらず、亡父の知己とだけ把握して、あとは「親が誰だろうと、お前との関係が何だろうと、それは自分には関係ないこと」「ただし、お前が私に従うというのなら、配下として使うだけ」とか言って、かなり距離をあけていたので、いろいろ話を聞きだしたのは「先代(死んだ綜鬼皇)の遺児」として自分が噂になり始めてからです。~

当初は、果の月がどうして自分を主君としたのか、理由が語られずにいたため、かなり不信感を持っていた。信用はしてないけど、どこかで利害関係だけではない感情的なつながりも期待していて、だから完全な拒絶はできず、ずるずると配下につけることを認めた……的な関係。~
自分との主従関係は、果の月が何らかの目的を達成するための手段でしかなくて、べつに自分が主君として相応しいから選ばれたわけではなく、目的のため、一時的に、仕方なく、配下として膝を折ってみせているだけ。自分も同じで、単に手駒が欲しいから仕方なく主君として振る舞うだけ、という態度をとっていた。~

べつに「今の関係が自分/相手でなければいけない」という訳じゃない。たまたま利害が一致したのが自分/相手なだけ、と、そんな風に認識して、そんな風に対応しつつ、わりと要所要所で、それ以外の関係を認めてしまったら、依存して自力で立っていられなくなる、どうしたらいいのか分からない、という混乱と不安を見せていたお子様。~
で、そのへんを察した果の月は「あー、この屈折した感じは父親そっくり」とか気付いてしまい、そのへんを見透かしていることは上手に隠して「打算で仕えています」という顔をしつつ、他の誰でもない「弥涼暮月」だから膝を折っていたわけです。

ちなみに、そのへんを見透かし、見透かしていることを隠さない得鳥羽月には、ものすごーく苦手意識を持っている弥涼暮月さん。得鳥羽月が、弥涼暮月とは違い、本当にひとかけらも他人を必要としていない、っていうのにも引け目を感じています。~

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