gottaNi ver 1.1



*魔晶族の性別(および性意識)について。 [#mec79844]
人間(……というか、とにもかくにもヒト型二足歩行の姿。)を、取る事の多い彼らですが、その大半は細身の肉体を作ります。周知の通り、その中には中性体や無性体なんてモノまでいる。~
何でまた、そんな風に変わった肉体ばかり用意するのか、ってのが今回の話。~

理由としては、連中の性意識あるいは性認識が、すさまじくアバウトっつーか希薄だって事がありますか。~
魔晶って種族は基本的に、多量の魔力が一点に集中している場所で生まれる。何らかの弾みに、集まっていた魔力に意思のようなものが芽生えて、それが成長して自我を持つにいたったものが魔晶なわけですよ。本来は、配偶子生殖をするナマモノじゃーないんだな。~
ゆえに、雌雄異体である必要もないし、そもそも雄と雌がいなければならない理由がない訳で、彼らは性別というものに対しての意識が薄い。~

まぁ、男と女はフツーです。他の種族と比べちゃうと、凹凸が少ない(爆)ので区別は付きにくいですが。次の無性がややこしいかなぁ……超上級の輩に多いんだ。~
“無”性ですから、こいつらは生殖本能皆無です。能力皆無と言わないのは、能力的には子孫を残すのに欠陥がないから。意思の問題を無視すればの話だけどさ。~
あとは中性で、ここいらは割といっぱいいます。見た目は無性と一緒ね。男にしちゃー細すぎるが、女にしちゃー平たいという感じ。違うのは、未分化なだけで、分化する可能性はあるって事です。つまり、一応は生殖本能があるのですよ。~
ごく稀に両性体とかいうのもいるらしいが、かなりの希少例。見た目は、中・無性体(その時の気分によって、男か女かを切り替える)系か、女性体(つまり一般的イメージの両性体)系だとか。後者のほうが圧倒的に多いみたいです。~

……で、生じたときには魔力と意思のみの『意識体』である魔晶族は、法術を用いて肉の器を創る事ができるわけですが、認識している自己像とのずれが少なければ少ないほど、肉体(を模っている法術)の制御は楽になります。なので、性別の意識が薄いのに男くさい肉体を創ったりするのは、力の浪費に他ならない。また、法術で制御される肉体は、別に筋肉を鍛えなくてもいい訳で、その点からも細身であったほうが扱いが楽です。奴らは法術でなんぼだから、腕力要らんのよ。~

そもそも、魔晶ってのは固体認識を魔力波長で行う種だから、見た目による種族性別その他の誤認は(通常なら)まずない。なのでその点からも、性別を強調するような肉体を創る必要性を感じてないんだろーな、きっと。~
無性体に惚れる(というかまぁ要するに欲情する)って事もないし。中性体が相手なら、そういう事もあるんだけど。~
多分、無性体の波長ってのは何か特殊なんですね。ヤる気を完膚なきまでに抹消するようなオプション付きなんでしょう。~
ま、無性体ってのは(血を繋ぐと)世界のバランスを崩しかねないような、破格の実力者だって上に、実力者の大半は単独主義者だから、力量差の大きい連中は近寄る事すら怖がってるってのもあるんだと思いますが。~


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