gottaNi ver 1.1


基本情報

果の月(はてのつき)

略称は果。
離鬼でありながら障覇の称号を冠している、例外的な鬼。

灰色みを帯びた緑の髪、曇天を思わせる暗い灰色の瞳。

種別

障鬼/障覇/離鬼/創鬼

鬼族で第二位の種族、障鬼。創鬼だが、あまり鬼の創造者としては知られていない。
障鬼の統治者、とも言うべき存在である『障覇』であるが、鬼の世界の政治的なあれこれは放棄している離鬼である。

属性は不明。
ただ『刃鬼障覇』と揶揄まじりの通り名がつけられ、障覇として認められるほどの、卓越した剣術の使い手として広く知られている。

人物像

離鬼のくせに他者に仕えているとか、創鬼なのに成鬼が嫌い、しかし惚れた相手は自分の儡鬼だとか、一般的な鬼と比べると妙な点が多い男。
ただし、それ以外はそこそこ普通で、人付き合いは好きじゃないが、専守防衛が基本だから礼を尽くせば交渉可能、邪魔をしなければいたって静穏、っていう、障鬼とか離鬼とかの典型な性格をしています。

物語

死亡した綜鬼皇・限月の友人で、限月の死後、その実子である弥涼暮月に仕えている。
また、現存する中では最凶最悪の鬼である得鳥羽月の友で、彼と直接に会って言葉を交わすことが出来る稀有な人物。

鬼の社会から距離をあけて生きる立場であるが、意味不明な強さの剣術と、意味不明な交友関係とで、特に異論もなく障覇として認められてしまった意味不明な存在でもある。
多くの障覇に求められる、種族を統治する役目に関しては、うるせえこちとら離鬼だぞ知るか、というスタンスで放棄。

あちこちで「剣の腕ばっかり話題になる……こいつホントに障鬼なの?」「障覇なのに世捨て人の離鬼やってるとか意味が分からない」とひそひそ言われた結果、ついた名前が『刃鬼障覇』です。
司る属性もなく、剣を振り回すくらいしか能がない、下級の鬼(刃鬼)なんじゃねーの、という悪意と、一切合切を『刃』で切り捨てる実力への称賛と、が含まれている通り名。

駄目鬼たちとのめんどくさい関係

何の因果かあるいはそういう趣味なのか、世話の焼ける野郎ばかりが友人です。ガキの守護を託してぽっくり逝った限月しかり、毎度のように劇薬だの毒だの麻薬だのを服用してみる得鳥羽月しかり。
呆れた顔をするのはいつもの事で、たまに不快そうな表情を見せ、ごく稀には怒ってみたりしながらも、結局は本人の意思を優先させてやる為に、いつまでも友人たちの世話から解放されない。

そして、意味不明なことに、自分の儡鬼に惚れている。

創鬼にとっての儡鬼は、普通、道具あるいは従僕であって、間違っても『所有物』という以上の執着や『作品』という以上の愛着は持たない。フツーは。
被造物あるいは所有物への愛情、いわゆる『ウチの子』に近い種類の親愛はありますが、そこが限界なんです、普通は。
つまり、鬼的(あるいは創鬼的)には、奴は完全にキちゃってる輩の範疇。狂人と見るか変態と取るか個性と認めるかは自由ですが、おかしいのは確か。

そういう異端の面を気にしない相手、つまり普通じゃない、めんどくさい鬼ばっかりを知己にする、めんどくさい野郎。それが果の月である。


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Last-modified: 2018-09-05 (水) 00:45:00